
コメディアンのパク・ナレの「注射おばさん」として知られるA氏が、国内の医師免許を持っていないことが韓国医師協会の調査によって公式に確認された。これにより、A氏の無免許医療行為の疑惑がさらに深まっている。
8日、チャンネルAの報道によると、キム・ソンゴン韓国医師協会の広報官は、国内の医師免許保持者がすべて加入している協会内部データベース(DB)の調査結果、A氏が国内免許保持者ではないことが確認されたと明らかにした。
A氏は海外の医科大学の経歴を主張しているが、国内免許なしに医療行為を行った場合、これは医療法違反に該当し、懲役5年以下または5000万ウォン以下の罰金が科される可能性がある。医師協会はこの調査結果を基に保健福祉部にA氏の国内免許保有の有無を公式に問い合わせる方針だ。
韓国医師協会の会長を務めたイム・ヒョンテク前会長もこの日、ソーシャルメディアを通じて「A氏が医者でないにもかかわらず、パク・ナレに注射などの医療行為を行ったことは、保健犯罪取締法・医療法・薬事法違反及び詐欺罪に該当する」と告発した。イム前会長は「A氏の夫、パク・ナレのマネージャー、パク・ナレ本人についても共犯・幇助犯の有無を捜査してほしい」と要請した。
これに先立ち、A氏は7日、個人アカウントに「12~13年前に内モンゴルという場所を行き来しながら苦労して勉強し、内モンゴルポーガン医科大学病院で内外国人初の最年少教授を務めた」と述べ、「センター長として韓国を知らせるために放送インタビューや講演も辞さずに一生懸命に生きてきた」と主張した。そして、パク・ナレの元マネージャーを指して「お前が私の生きてきた人生を知っているのか。私について何を知っているのか、私をゴシップのネタにするな」と不満を表明した。
しかし、公正な社会を望む医師たちの会(公医会)は7日、声明を発表し「パク・ナレの「注射おばさん」が出たと主張するポーガン医科大学は幽霊医科大学である」とし、「確認の結果、該当の医科大学は存在しない」と反論した。
論争が拡大する中、A氏は8日、SNSの投稿をすべて非公開に切り替え、追加の説明は出ていない。
一方、保健福祉部は医療界で既に告発が行われたため、捜査の進展を見守った後、必要に応じて行政調査などを検討する計画だ。
