
俳優ムンスヨンがSBSの金土ドラマ『模範タクシー3』で、欲望と不安に囚われた悪役イム・ドンヒョンに衝撃的な変身を遂げ、強烈な存在感を発揮した。
ムンスヨンは昨年12月5日、6日に放送された『模範タクシー3』の第5話と第6話で、15年前の事件の秘密を暴く虹運送に追われるイム・ドンヒョン役を演じ、熱演を繰り広げた。
イム・ドンヒョンは15年前、チン光大学バレーボール部の仲間パク・ミンホ(イ・ドハン演)を暴行し、懲役5ヶ月を服役した人物である。出所後は表向きはフィットネスクラブを運営しているように見えるが、その裏では違法賭博と勝負操作を繰り返してきた悪行の中心人物である。
イム・ドンヒョンは過去、法廷の前で多くの弁護士を連れてパク・ミンホの父親に冷たく対峙するシーンで視聴者に強烈な第一印象を残した。15年が経った後、依頼を受けた虹運送の尾行を通じて、彼が葬儀場に偽装した違法賭博場に出入りし、出所直後に所有していたオフィステルを担保に借金をするなど、曖昧な行動が捉えられ、二重的な面が明らかになった。
その後、虹運送とイム・ドンヒョンが賭博で対決する緊迫した展開が繰り広げられた。虹運送の達人チェ・ジュイム(チャン・ヒョクジン演)と初心者賭博者に偽装したキム・ドギ(イ・ジェフン演)の作戦に巻き込まれたイム・ドンヒョンは、フィットネスクラブまで担保に出し、窮地に追い込まれた。結局、フィットネスクラブの社長室の秘密の空間で、チン光大学バレーボール部の監督であり友人のチョ・ソンウク(シン・ジュファン演)と共に勝負操作を行っていた状況が明らかになり、劇の緊張感が最高潮に達した。
ムンスヨンは劇中、欲望と不安が入り混じったイム・ドンヒョンの複雑な内面を捉え、高い没入感を提供した。特に賭博シーンでは、圧迫感の中で虚勢と焦りを行き来する表情の変化や爪を噛む習慣など、繊細な表現でキャラクターの危うい状態をリアルに描写した。また、過去と現在を行き来する物語の中で変化する感情線と暴走するエネルギーを調整し、イム・ドンヒョンの複雑な感情の流れを成功裏に表現したと高く評価されている。
