
コメディアンのパク・ナレを巡る 'パワハラ'、'違法医療行為'、'横領' の疑惑が高まる中、パク・ナレの所属事務所アンパークの代表であるパク・ナレの母が、被害を主張する元マネージャー2人に事前協議なしに合計2000万ウォンを振り込んだことが確認された。元マネージャー側はこれを即座に返還し、抗議した。
パク・ナレの母は、元マネージャーたちがパワハラ及び傷害被害を訴え、不動産の仮差押え申請を行ったという報道が出てから約7時間後の4日午後10時頃、2人のマネージャーの口座にそれぞれ1000万ウォンずつを振り込んだ。
元マネージャー側は6日、「4日夜9時半を過ぎて10時が近づく時間に、2人にそれぞれ1000万ウォンが振り込まれた。パク・ナレの母が送ったもので、事前協議は一切なかった」とし、「すぐに返還し、担当弁護士が『このような行動をしないように』とメッセージを送った」と明らかにした。
パク・ナレ側もこの事実を認めた。同日、パク・ナレの所属事務所の関係者は「母の立場では(娘の)パク・ナレが苦しんでいるのが見えたので、母の気持ちでそうされたのだと思う」とし、「私たちと相談せずに振り込まれたので知らなかったが、元マネージャー側の弁護士からメッセージを受け取った後に知った」と釈明した。
その時、パク・ナレ側は元マネージャー側と合意を調整中だった。双方の争いが金銭から始まったと判断したパク・ナレの母が、状況を終わらせるためにパク・ナレと相談せずにお金を振り込んだと見られる。しかし、パク・ナレの所属事務所アンパークの実質的な代表が彼の母であるため、このような一方的な金銭支払い行為は今後の法的判断過程でパク・ナレ側に不利に働く可能性を排除できない。
結局、双方の合意は不発に終わった。元マネージャー側は「5日、パク・ナレ側の弁護士を通じて合意書を受け取ったが、到底受け入れられない内容が多く含まれていた」と明らかにした。この直後、パク・ナレ側も公式報道資料を通じて「事実と異なる主張により不必要な誤解と圧力が続く状況で、これ以上一方的な要求に振り回されるわけにはいかないと判断した」とし、「法律検討を経て必要な法的措置を講じることに決定した」との立場を示し、法的な争いを予告した。
現在、元マネージャーたちはパク・ナレを特別傷害などの容疑で告訴しており、パク・ナレが会社の資金を私的に使用したとして特定経済犯罪加重処罰に関する法律違反(横領)の容疑でも告発された。これに対し、パク・ナレは元マネージャーたちが虚偽の主張に基づいて巨額の金銭を要求したとし、恐喝の容疑で彼らに対する告訴状をソウル・龍山警察署に提出し、対抗した。
一方、パク・ナレの違法医療疑惑などについて国民信箱を通じて告発状が受理されれば、該当案件に対する捜査も進められる見込みだ。
パク・ナレの法律代理を担当している法律事務所光のイ・セジュン弁護士は「パク・ナレの医療行為には法的に問題となる部分は全くない」とし、「パク・ナレは忙しい撮影スケジュールのため病院に行くことが難しい状況で、普段通っている病院の医師と看護師に往診を依頼して点滴を受けただけであり、これは一般の患者も広く利用する合法的な医療サービスだ」と釈明した。
